ただの“施術”じゃない。私たちがまつ毛1本1本に込めていること
- 2025.07.25
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「どうしてそんなに丁寧にできるんですか?」
時々、お客様にそう聞かれることがあります。施術中、何気なく発せられるこの質問の奥には、「技術って、どんな意識でやっているんですか?」というお客様の興味が隠れているように感じます。
私が楽しんで仕事をしているのは、単に「まつ毛を付ける」「眉を整える」だけではありません。
職人の目とアーティストの感性で向き合う

お一人おひとりのまぶたの形、まつ毛の生え方、毛のクセ、肌の状態、日常のメイク習慣。これらすべてを細かく観察し、その方にとって最も美しく、そしてストレスのない状態をつくり出すこと。これが、この仕事の本当に面白いところです!!
そして、毎回が真剣勝負でもあります。
たとえば、まつ毛エクステの場合、 「目頭の自まつ毛は細いから、あえて0.07ミリの短めを使おう」 「まつげの角度が目頭だけ下がっているからLカールで白目に光が入るようにしよう」「今日は睡眠不足気味だから、目元が少しむくんでいるな。カールの強さを少し変えよう」 といったように、その場で瞬時に判断し、お客様が次回度来店いただく期間と計算してまつ毛1本1本に意図を込めて装着していきます。
眉スタイリングも同じです。黄金比を意識しつつ、「この方の骨格と雰囲気なら、あえて左右差を残した方が骨格筋の動き方を見ると魅力的に見えるな」といった判断をすることもあります。完璧なシンメトリーよりも、その人の生きてきた過程で紐づいた筋肉や動きの癖の“らしさ”を活かす方が、本来の美しさにつながることも少なくありません。
施術中、私の頭の中は、まるで「職人の図面作業」と「アート制作」が同時に進んでいるような感覚です。
お客様が「不安にならない」技術を追求する

しかし、ただ上手な技術を提供したいだけではありません。私たちが何よりも大切にしているのは、「お客様が不安にならない技術」であることです。
たとえば、
- 目がしみないようにするための最適な照射角度、商材、技術
- まぶたに負担がかからない、丁寧な自まつ毛の分離の仕方
- お客様が心からリラックスできるような手の置き方や、声のトーン
これらはすべて、私自身が経験と試行錯誤、そして時には失敗を繰り返しながら、お客様と共に磨き上げてきたものです。
私自身、もともと肌が弱く、アレルギー体質で、美容室でシャンプーされるだけでも赤くなってしまうことがありました。だからこそ、「お客様が少しでも違和感を感じたら、すぐに気づいて対応したい」という気持ちは、常に強く持ち続けています。
一本の毛の先に、その人の「人生と想い」を想像する

それに、自分の顔を預けるって、実はかなり勇気がいることだと思うんです。どんなに有名なサロンでも、どんなにベテランの施術者でも、「本当に大丈夫かな…?」と不安に思いながら予約している方も少なくないと思ってます。
だからこそ、初回のお客様でも「この人になら安心して任せて大丈夫」と心から思ってもらえるように、私たちはたった1本の毛にも、その人の人生や想いを想像しながら、丁寧に向き合うことを信条としています。
お客様が目を開けたときに、「わあ、嬉しい!」「綺麗」「自分の顔がもっと好きになった」と心から笑顔になってくださるその瞬間が、私たち技術者にとって、何よりの最高のご褒美です。
そんなまつ毛の先にある感動を、今日もお客様と一緒に作りたい。
それが私たち技術者一人ひとりの、心の中で常に灯っている思いなのです。
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